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  四季の行事
の行事
 

節 分

雑節の一つ。大寒より十五日目、立春の前日。
節分はもともと立春・立夏・立秋・立冬の前日をさし、四季の分かれ目を意味していましたが、やがて立春の前日のみをいうようになりました。旧暦では立春正月といって、この日は年頭もしくは年の暮れにあたり、邪気祓いの行事が行われてきました。現在でも豆まきの風習は年中行事の一つとなっており、各地の寺社では鬼追いの節分祭が行われています。

立春正月
旧暦(太陰太陽暦)における立春は年頭もしくは年の暮に当たりました。 大正月・小正月は月は月の朔望にもとづく年頭、立春は冬から春への変わり目、太陽の運行にもとづく年の初めという性格をもっていたので、節分行事を大晦日や小正月の前夜に行う地域もあります。旧暦では、大晦日と元旦、節分と立春が近かった為です。このため、節分を節変わり、年取り、年越しと呼ぶところもあります。

豆撒き
節分には豆をまきます。一般には一家の主などが「鬼は外、福は内」と唱えながら煎った大豆を撒くことによって鬼を追い払い、厄災を祓う行事として行われています。撒き終わった豆を、自分の年の数、あるいはそれに一つ加えた数え年分を食べます。年豆などと呼ばれ、昔は豆撒きが年取りの行事であったことがうかがえます。

豆撒きの起源―追儺―
豆撒きの起源は疫病を払う追儺(ついな)にあるといわれています。追儺は「鬼やらい」ともいい、中国では「儺(な)」と称し、遡ること紀元前14・15世紀、商の時代から行われていました。儺は除災と招福を目的とする信仰儀礼と民俗芸能が密接し、混在した習俗として今日でも中国各地で行われています。 日本へは平安時代に伝わり、宮中で大晦日に行われていました。中国では方相氏と呼ばれる熊の皮を被って扮装した呪師のことを、日本ではその異形から鬼と思い桃の弓や葦の矢で追い払ったといいます。鬼追いの式は、寺院の修正会、修二会がその名残りです。

やいかがし
焼き嗅がしの意。臭気で鬼を追い払おうとするもの。 節分の日、家の入り口に焼いた鰯の頭や柊をさし、ニンニクや葱、毛髪を焼いて吊るす地方もあります。


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