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お屠蘇を飲んで無病息災を願う
お屠蘇とは正月に飲む、屠蘇散を浸した酒または味醂のことをいいます。
邪気を祓い、一年の無病息災を願います。山椒、桔梗、肉桂、白朮、防風などを調合して紅絹袋に入れ、酒か味醂に浸します。古くから、「屠蘇祝う」と称して大中小三種の盃で頂き、無病息災を祈りました。

正月のお屠蘇はいつ頃から?
正月に屠蘇を飲むことは、中国の唐代まで遡ります。 日本へは平安初期の嵯峨天皇の弘仁年間(810〜824)に伝えられ、宮中で用いられました。元日から三日間御薬を天皇に献じ、一献は屠蘇、二献は白散(白朮、桔梗、細辛を調合して温酒で飲む)、三献は度嶂散(麻黄、山椒、白朮、桔梗、細辛、乾薑、防風、肉桂を調合したもの)を入れたもので、「御薬を供ず」といいました。

お屠蘇の処方
平安時代の貴族は屠蘇、白散のいずれかを、室町時代では白散を、江戸時代の徳川幕府では屠蘇を用いていた様です。この風習はやがて庶民にも広まります。 明治末頃は、年末になると薬種屋の店頭には延寿屠蘇散と書かれたビラが下がったそうです。現在の屠蘇はかつての処方とは異なり、だいぶ飲みやすくなっています。

 

【正月料理の頁】
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祝いの食品のいわれ
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七草粥の作り方

 

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