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乞巧奠(きこうでん)  中国

中国古来の風習で、特に女子が手芸に巧みになることを願う行事です。 七月七日の夜、酒、肴、果物、菓子などの供え物をして、織女星を祭り、裁縫や習字などの上達を願います。「星祭伝説」の織女は養蚕や糸、針の仕事を司る星と考えられ、機織の上手な織女にあやかり、「乞巧奠」の行事が生じたとされています。乞巧奠は機織だけでなく、日常の針仕事、歌舞や音楽などの芸事、そして詩歌や文字の上達を願う行事へと発展していきました。 中国では玄宗皇帝の頃、唐の時代より盛んになります。 日本で最初に乞巧奠が行われたのは、孝謙天皇の天平勝宝7(755)年とされています。宮廷や貴族の間に取り入れられ、盛んに催されたそうです。季節の野菜を供し、五色の糸を竿にかけたり針に通して機織の上達を、また琴を机上に置き香を焚いて芸事の上達を願いました。のちに詩歌を梶の葉に書き、硯、筆などをそえ、書の上達を祈る様にもなります。 江戸時代には五色の短冊に詩歌を書き、笹竹を立てるようになります。寺子屋が普及し、手習い事の上達を願う習俗が生まれます。

 

 

 

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