人日の節供
五節供の一つで、旧暦正月七日の称、七日正月ともいわれています。
六日の夜を六日年越し、六日年取りといっている所が各地にありますが、かつては七日を重要な折り目と考えていました。中国の前漢の文人東方朔(とうほうさく:紀元前154頃〜192頃)の「占書」にみられる古い習俗が人日の由来とされています。
古来中国では、一日鶏、二日狗、三日羊、四日猪、五日牛、六日馬、七日人の日とするならわしがあり、人を尊重する日と定められていた様です。この日中国では、七種菜羹(ななしゅさいのかん:七種類の野菜のあつもの)を食し、無病を祈る風習がありました。(「荊楚歳事記」)またこの日を人勝節といって華勝を髪飾りにする風習があったともいわれています。(華勝とは色とりどりのきれいな髪飾りのこと)
日本でも人日は江戸初期に幕府公式行事となり、将軍以下諸公が七草粥を食する儀礼があるなど武家においては大変に重視された祝日の一つでした。
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