盆棚

精霊祀りのための臨時の祭壇。呼び方は各地で様々です。
（例）オショロダナ、ショウライダナ、タマダナ、ミズダナ、ガキダナ
盆に訪れるとされる精霊には三種あるといわれています。
祖霊（それい）…浄化をはたした先祖の霊
新精霊（あらじょうろう）…近年または前年の盆からその年の盆直前までに亡くなった新仏
外精霊（ほかじょうろう）…家による祭祀の行われない精霊
（この概念は民俗学者柳田國男の提示による）

祖霊の盆棚の一例
台となる者を用意し、その上に新しい真菰を敷く。台の四方には葉付きの竹を立て、縄をめぐらせ、ホオズキ、稲苗などを吊るす。周りを杉の葉で囲むものもある。真菰の上に先祖の位牌を並べ、その前にきゅうりの馬、茄子の牛、盆花を据え、線香・灯明を立て、季節の野菜や果物、菓子なども供えられる。洗い米に茄子や胡瓜を刻んで混ぜ、水鉢に盛った「水の子」を供えたりもする。

床の間に精霊棚をしつらう

水の子