梅子黄 うめのききばむ
梅子黄とは夏の七十二候の一つで、梅の実が色付き始める頃を表します。“うめのみきばむ”、とも、“うめのききなり”とも言います。梅雨は“梅の実が熟す時期の雨”の意。
日本人の食卓に馴染み深い梅干しはちょうど“梅子黄”の頃に仕込みが始まります。梅どころでは梅雨明けの土用干しは夏の風物詩の一つとなっています。
梅干しは古くから医食同源的な食べ物として重宝されてきました。梅に多く含まれるクエン酸には消化を助けたり、疲労回復、食欲増進、また殺菌作用もあるといわれています。伝統的製法によって作られた梅干は常温下では腐らず、長期間の保存が可能です。
梅干しには他の多くの伝統食と同様、先人の生活の知恵が沢山詰まっています。
 |
自家製梅干しづくり。多少の手間も出来上がりのうれしさひとしお。 |
|