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和のこよみ二十四節気雑 節七十二候陰暦和風月名主な暦法 
  和のこよみ
七十二候
 
七十二候(しちじゅうにこう)とは二十四節気の各一気を第一候から第三候までのに三つに分け、それぞれの時候につけた名称のことをいいます。一候はおよそ五日となり、五日ごとの時候の移り変わりを短い言葉で表現したものです。候とは一年を七十二に分けた時節の名称のことを言います。 その起源は古く紀元前770年頃の中国で作成されたといわれています。
中国からの暦の伝来とともに日本にも伝えられ、奈良・平安時代に使用された最初の暦である具注暦に記載されました。初めは中国から伝わった名称をそのまま使用していましたが、中国の華北地方とは季節のずれがあり、江戸時代に入ってから暦学者の渋川春海らが中国渡りの七十二候を日本の風土にあわせて大修正を施しました。

変 遷

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  大衍暦(だいえんれき)
天平宝字八(764 )年に実施。吉備真備が中国の唐より伝えた暦法。

宣明暦(せんみょうれき)
862〜1684年。大衍暦の七十二候をほとんど踏襲したもの。

貞享暦(じょうきょうれき)
1685年に渋川春海が編纂した日本最初の固有の暦。日本の風土にあった新制七十二候(本朝七十二候)が作成された。

宝暦暦・寛政暦(ほうりゃくれき)
貞享暦を修正したもの。

略本暦
太陽暦施行後、明治7年〜16年まで使用。

 


七十二候表

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春の七十二候
夏の七十二候
秋の七十二候
冬の七十二候

大衍暦 宣明暦、享暦、宝暦暦・寛政暦、略本暦、現代七十二候を各季節ごとに一覧表にしました。尚、現代七十二候は「暦の会」編集によるものです。
中国華北地方との気候のずれを比べることができると思います。鳥(渡り鳥)や自然現象に関するものが多く見られ、その短い言葉からも季節を感じ取ることが出来ます。


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