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正月飾りの材料には、それぞれ意味があります。鏡餅や注連縄に用いられるお飾りはおめでたつくし。新年を迎える喜びを表し、縁起を担いだ先人の心が受け継がれています。

・橙(代々)
代々家が続くという縁起物。 だいだいは、一度実がつくと4,5年は落ちずにいるといいます。 冬に黄熟したものが翌年の夏には再び緑に戻るところから回青橙とも呼ばれています。こうして何代もの実が一つの木になることから、長寿の家族に見立てられ、目出度いものとされているのです。

・ゆずり葉
その名は新しい葉が出てから古い葉が落ちるとこに由来します。家督を親から子へゆずり、代々続くことを願う気持ちが込められています。親子草とも。

・裏白
常緑の歯朶(しだ)で、歯は年齢、 朶は枝の意。葉の裏が白いことから白髪になるまでという長寿の願いが込められています。古い葉が落ちず、新芽が重なって生ずるので家族の繁栄をも表しています。また、左右に開く大きな葉は諸向(もろむき)といって、夫婦仲が良いことを表します。

・串柿
柿は嘉来(かき)の字をあて、喜び来るの意があります。また、甘(うま)しものとして供え物にふさわしいともいわれています。

・四手
御幣、紙垂とも。 稲穂の垂れ下がった姿を表しています。豊作を願う神事にも用いられます。一般によく見られる四手は三刀四下がりといって和紙に三箇所切り口をいれて折られたものです。

・穂俵(ほだわら)
実が米俵に似ていることから、稲穂と米俵になぞらえて豊作祈願の意が込められています。ほんだわらは穂俵が変化した語。

・昆布
こんぶは悦ぶ(よろこぶ)に通じます。広布(ひろめ)、夷子布(えびすめ)のめでたい異称もあります。

・門松の松と竹
松は常緑であることから不老長寿を、 竹も緑の葉を絶やすことなく、また竹の子が出ることから子孫繁栄を意味します。

 

【お供えと飾りの頁】
鏡餅
お飾り 目出度いいわれ
門松・注連飾り

 

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