古くから人々が農業、漁業生活や社会生活を営むうえで、暦はなくてはならないものでした。
原始的暦法
主として生産活動にそって決められており、農業・漁業・採集・牧畜などの生活を営む上で必要な自然の移り変わりを目安にしています。
(例)アイヌの暦、アメリカインディアンイロコイ族の暦
太陽暦
地球が太陽の周りを一周する時間を一年の単位(一太陽年)とする暦法です。季節とのずれはありませんが、月の運行とは一致しない欠点があります。現在、世界の共通暦として用いられているグレゴリオ暦はこの暦法です。新暦。
(例)グレゴリオ暦、ユリウス暦、 エジプト暦
太陰暦
月(太陰)の満ち欠けによる周期的変化を基にした暦法です。1ヶ月を29日(小の月)あるいは30日(大の月)、1年を12ヶ月と定めています。太陽年と比べると1年で約11日ほど短くなります。
(例)イスラム暦
太陰太陽暦
太陰暦に太陽暦の要素(季節変化、二十四節気など)を取り入れて作られた暦法。日本において明治5年まで使用されていた暦もこの暦法によります。旧暦。
(例)中国暦、バビロニア暦、ユダヤ暦
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