柏
古くは食物を盛ったり、覆うために使われる葉を総じて炊葉(かしきは)といいました。この炊葉が転じて「カシワ」になったといわれています。柏の葉はしなやかで大きく食器として適していたのでしょう。現在では端午の節供の柏餅にその名残を見る事ができます。柏の木は新芽が出るまで冬の颪にも負けず落葉せぬまま春を迎えます。その姿に昔の人々は葉を守るの神(葉守の神 はもりのかみ)の存在を信じていた様です。