野分
新涼の候
処暑を過ぎ虫の音に秋の気配を感じる季節となりました。白露、秋分…だんだんと秋が深まってゆく中、日本列島は台風の到来時期を迎えます。
昔から立春から数えて210日目にあたる「二百十日」、同じく220日目にあたる「二百二十日」はともに台風厄日とされてきました。丁度稲の開花時期にあたり、今年はそれぞれ9月1日、9月11日となっています。
この頃の台風に伴う暴風のことを「野分(のわき)」と呼びます。(野分とは野の草を分けて吹く、という意)
野分立つ
野分の風が吹くこと
野分跡
台風が通った後の有り様
野分雲
台風圏内の激しく動く雲。
野分晴れ
台風一過の晴天のこと 。
青北風(雁渡)
初秋から中秋にかけて吹く北風のこと。 雁を運んでくる風という意。この風がふくたびに秋が深まってゆく。
鰯雲(いわしぐも)
暴風雨の前兆。巻積雲の俗称で、この雲が現れるとイワシが大漁になると言われている。
野分は秋の季語としてもよく詠まれています。
野分が去り、秋の高くさわやかな晴れ空が続くのは晩秋に入ってからとなります。
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